小平ふるさと村にある茅葺(かやぶき)屋根の住居「旧神山家住宅主屋(きゅうこうやまけじゅうたくおもや)」を天然の木材を燃やした煙でいぶす「燻蒸(くんじょう)」が7月28日に行われ一般公開されました。
かつて茅葺屋根の家屋では、いろりやかまどで火を焚く生活をしており、このいろりから立ち昇る煙の成分が、茅や木材をコーティングして防菌、防虫に優れた効果がありました。ところが、人が住まない文化財などではこのいろりの効果が得られず耐久年数が極端に短くなっています。
小平ふるさと村の「旧神山家住宅主屋」ではいろりに火を入れていますが、日常生活で使用するほどは煙が出ないことから、2か月に一度のペースで休園日に燻蒸の装置を使った作業を行っています。
今回は夏休み期間中の休園日での作業ということで、見学・体験会を開催し、お子さんを含め10名ほどが参加しました。
茅葺屋根保存協会による燻蒸作業では、トラックに積まれた大きな窯でナラやクヌギ、桜を蒸し焼きにして発生させた煙を、長いダクトを通して建物内に送って煙で満たしました。







