りす:本日は、2月の初めに雪が降ったこともあり『冬の防災、低体温症』をテーマにお送りしたいと思います。
ゲストにお越しいただいております。
“幸せになる断熱材メーカー”株式会社デコスの田所憲一さんです。
よろしくお願いします。
田所さん:はい、よろしくお願いします。
私、新聞紙をリサイクルした『セルロースファイバー』という断熱材のメーカーの田所と申します。
よろしくお願いします。
※株式会社デコス
https://www.decos.co.jp


近年、大地震や豪雨水害の発生が相次ぐなか、市民にとっても「防災・減災」は非常に身近な話題となっています。以前と比べ、防災の知識に触れることが増えていますが、わたしたちは覚えた知識をマニュアル化してはいないでしょうか?
この番組では、四季に合わせた「防災・減災」のトピックをあらゆる視点で紹介します。
パーソナリティーを務めるのはアウトドア防災ガイドのあんどうりすさん。
アウトドアで出会ったスキルを楽しくわかりやすく話してくださいます。
アウトドアって大変そう…防災って難しそう…そんなことないんです。
気がついたら防災の知識が身についていた!そんな時間になるはずです。
音声をお聞きいただきながら、文字で情報やデータをご確認ください。
文字情報と合わせてラジオライブラリーもお聞きください。
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冬の住まいに潜む住宅のリスクとは
りす:本日は、低体温症、またヒートショックなど、冬の住まいに潜む住宅のリスクについてお話しいただけるということですが、低体温症で人が亡くなるのが多いというと、アウトドアでは山とか雪山を想像しますが、家の中が多いという話をお聞きしたんですけれども…。
田所さん:私も意外だなと思いましたが、低体温症は体の中心の温度が35度未満になることなんですけれども、それが実は家の中で多いという話がありました。
特に、高齢者の方でトイレや脱衣所などの水回り、あとは廊下、寝室などリビングとは違って暖房してない場所で体温がじわじわ下がってしまうケースが多いですね。
りす:“じわじわ”下がってしまう“ケースが多いということなんですね。
田所さん:本人は「少し寒いかな?」程度だと思うんですけれども、体の芯というのが確実に冷えてしまっているような状況になっているんですね。
普通の人だと10度ぐらいだったら寒いと感じると思うんですけれども、それぐらいになってもまだ大丈夫だと思ってしまう。
あとは、「暖房代がもったいない」という意識がやっぱり強くて、「服を着ていれば大丈夫」というように思ってしまう。また、体温が下がってくると、判断力が落ちて転倒や意識障害につながるといったこともあるそうです。
りす:山とかでも「唇が“がくがく”したり紫色になってきたりしたらもう危なくて、その“がくがく”がなくなると命にかかわる」というようによく言われていたりしますし、幻覚が起きたりとかするのもそういう低体温症で起きると言われていますね。
田所さん:家の中でもそういったことが起きているんでしょうね。
りす:家の中で「ヒートショック」というのは同じくよく聞いたりするんですが、それも同じような状況ですね。
温度差に気をつける!
田所さん:そうですね。やっぱり暖かいところと寒いところを行き来して、急な温度差が生じることで、血圧が下がったり上がったりして体に強い負担がかかると。
一番はお風呂ですね。寒いところで服を脱いで、温かいお風呂で急激に温度差が生じると。
それで心臓とか脳に大きな負担がかかって、ヒートショックで亡くなられる方というのが、交通事故よりも多い年があるぐらいになっているということですね。
りす:そうですね。自分が寒さを感じにくくなってだんだん冷えているのに、熱い風呂に入るとかだと相当の温度差があることになって。
室内での低体温症もヒートショックも“温度差”で亡くなってしまうということですよね。
田所さん:共通の原因ですけれども、本当に温度差なんですよね。
それも外ではなく、家の中で起きていると。
例えば、リビングが20度、廊下が10度、脱衣所が8度、お風呂がもう30何度とかですね。
温度差がもうバラバラですよね。
こういった状況は体にとって非常に危険だということになると思います。

断熱は家の中の温度を安定させる
りす:そこで断熱の話につながるということですけれども、断熱になると温度差がなくなるんでしょうか。
田所さん:はい。『断熱』という文字通りですけれども、熱を絶つんですね。
りす:熱を絶つ、確かに。
田所さん:一番の役割というのが、家の中の温度を安定させること。
寒かったら暖房を強くすると思いますが、そもそも、暖房を使う家、いわば箱ですね。箱の性能を良くしないと、暖房をつけても熱がどんどん逃げちゃうんですね。
りす:そうですね。窓とか、薄い壁とかだったら、やっぱり暖かくしても逃げていったりしますもんね。
田所さん:一番は夏も冬も熱の出入りが多いのは窓なんです。窓とドア。
りす:ドアも触るだけで冷たいドアとかありますね。
田所さん:その次が壁、屋根、そういったところになるんですね。
りす:屋根や壁というのも、気がつかないけれども逃げていっている。
田所さん:そういったところを、『断熱強化』というんですけれども、熱が逃げないように、性能を良くしていかないと、箱の熱がどんどん逃げたり入ったりしてきてしまうんで、もったいないと。
りす:そうですね。それこそもったいない。
田所さん:そこをちゃんと強化していくと、まず箱の性能が良くなります。
そこで温度を一度上げようとする、下げようとするということをやると、今度は光熱費がかからなくなります。
りす:そうですね。
田所さん:あとは、例えばエアコンの効きが良くなる。
あまり電気使わなくてもすぐその温度になると。
りす:そうですね。効きが良いからということですよね。
田所さん:考える順番としては、箱の性能をまず良くして、高効率な冷暖房機器を入れるというのが順番だと思います。
りす:順番が間違っていたらダメなんですね。
田所さん:そうですね。もったいないですね。
りす:冬の寒いニセコ町の庁舎の中で、普通のエアコンしかついていないんですね。
それは町の工業用の暖房機器を入れてしまうとメンテナンスが大変なので、断熱性能を上げて、家庭用のエアコンを使っても寒くないようにしたというのは全く同じ考えで、箱を対策したということなんですね。
田所さん:あとは言われたようにメンテナンスが大事で、エアコンは毎年、性能が上がるんですよね。どんどん高効率になっていくので。
あとは買いやすいように家庭用を使っているというのは素晴らしいことだと思います。
幸せになる断熱材とは?
りす:そのような断熱材、特にデコスさんの『幸せになる断熱材』にはどのような特徴があるのでしょうか。
田所さん:一番は新聞紙をリサイクルした断熱材ですね。
『セルロースファイバー』というんですけれども、綿状になっています。
りす:新聞紙を綿状にしたと。
田所さん:それを空気と一緒に壁の中にシートを張って送り込むといったやり方ですけれども。
りす:送り込むのは掃除機の逆みたいな感じですか?
田所さん:そうですね。バーッと吹き出すみたいなイメージですね。
りす:吹き出す装置で、しっかり充填する。
田所さん:それでやると綿状のものを細かく入れるので、隙間なく入る。
それが最大の特徴になります。
りす:隙間がなく入っていることで断熱材になるということですね。
田所さん:隙間があるとそこから熱が出入りしてしまうので、効果が薄まってしまいます。
まずは断熱材をきちんと入れることが大事です。
体感されたこともあると思いますが、隙間があるとそこから冬の場合は冷えてしまって、冷気は下に下がりますので、壁や床などがスースーしたり寒かったりという話になっていくと思います。


りす:この前、古民家を改修したようなおしゃれな宿に泊まったんですが、改修はしているけど断熱はしてなかったのか、底冷えしていました。
ずっとエアコンを使わないと寒く、特に足元はずっと寒かったですね。
田所さん:温度差も実はあって、上下の温度差が結構あったりするんですよね。
りす:部屋ごとだけじゃなく、上下の温度差もある。
田所さん:暖かい空気は上に上がってしまって、下に降りてこないんですね。
だから足が寒い、頭がぼーっとする。『頭寒足熱』の逆ですね。
りす:そうですね。やらなきゃいけないことの逆だから、足がちょっとつってきたりとかしたんですね。
指先が知らないうちに冷えてということですね。
田所さん:そのような感じで断熱をきちんとやっていると、そういったことはなかなかなくなってくるんですけれども、『セルロースファイバー』の特徴としてもう一つ、“蓄熱性”というものがあります。熱を蓄えて、そこからじわじわ伝わってくるという特徴があるので、外が急に冷えても、室温が一気に下がりにくいと。これは住まい手の方から、「朝の寒さが全然違う」というようなことはよく言われたりもしています。
りす:すっと起きられるとかね。
田所さん:そうですね。寝起きがいいとか。
りす:あとすごく思ったのが、肌の調子のことで、何かを塗らなくても、ちゃんと断熱の性能があるところに泊まったりすると、夜も朝も何もしなくても大丈夫ですが、寒いところに泊まったら、温度差などでシワまみれになってしまって。
田所さん:女の人は特に敏感かもしれないですよね。
りす:朝、やっぱり顔が寒いし、足も寒いみたいな感じで。
寒さ対策は、やはり普段から暑くない寒くないということができていると、冷暖房などが使えないような災害時にも、そのままであったかいということで、立派な防災ということになりますよね。
田所さん:はい。低体温症は、もう体の問題だけではなくて、住まいの問題。そして、『断熱』というのは、省エネのためではなくて、命を守る技術だというふうに考えています。そういった視点も持って、温度差の話をいろいろ気にかけていただければと思います。
りす:はい。断熱材を使っていたら、今はリフォーム代などが出たりしますが、そんな時にはデコスさんにご相談すれば、工務店さんを紹介してくださるとか、そういったことですね。
田所さん:はい。
りす:ありがとうございます。本日は、“幸せになる断熱材”の株式会社デコスの田所さんに、 冬の寒さの防災について詳しくお聞きいたしました。
ありがとうございました。
田所さん:ありがとうございました。
※株式会社デコス
https://www.decos.co.jp

あんどうりすの防災・減災 りす便り
https://andorisu.jimdofree.com/
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