11月15日から東京各地で開催される”東京2025デフリンピック”に西東京市在住の衣川 暁(きぬがわ あかつき)選手が日本代表選手として出場します。衣川選手を応援する壮行会が11月4日に西東京市役所で開催されました。
デフリンピックは、「耳がきこえない」という意味のデフ(Deaf)とオリンピックの言葉から付けられた大会名で、国際的な「きこえない・きこえにくい人のためのオリンピック」です。国際ろう者スポーツ委員会が主催して4年おきに開催される大会で、第1回は1924年にパリで開催されました。今回の東京2025デフリンピックは100周年の記念すべき大会であり、日本では初めての開催になります。
衣川選手は女子柔道の選手で、70kg級の個人戦と団体戦に出場します。

壮行会の会場となった西東京市役所田無庁舎2階ロビーには、田無小学校と向台小学校の児童や市民、市職員などが集まり、柔道着を着た衣川選手が登場すると、開いた両手を顔の横でひらひら回転させる「拍手」を意味する応援の手話で迎えました。


衣川選手はたくさんの人が壮行会に集まってくれたことに驚きながら、小中学生の頃に柔道を経験し、西東京市に引っ越してきてから再び柔道を始めて日本代表選手に選ばれた経緯などを手話で伝えました。
そして、子どもたちから花束や応援のメッセージが送られました。
さらに子どもたちからは「柔道を始めたキッカケ」や「ここまで諦めずにやってこれた理由」、「得意技」などの質問があり、得意技は”内股”と”大外刈り”であることなど手話で答える場面もありました。
最後には、「初めて参加するデフリンピックで自分がどこまでできるのかわからないが、できるだけ努力してメダルが取れるように頑張りたい」と決意を伝えました。

壮行会の後には西東京市役所田無庁舎1階のロータリーで、全国を巡回してきた大会PRのキャラバンカーの出発式が行われ、向台保育園の子どもたちのかわいい声などに応援されて車が出発しました。
東京2025デフリンピックは11月15日から26日に21の競技が都内各地で、およそ80の国や地域から3,000人ほどが参加して開催されます。
衣川選手が出場する柔道は足立区の東京武道館を会場に、女子70㎏級の個人戦が17日、女子団体戦が18日に行われます。試合は事前申し込み不要で誰でも無料で観戦することができます。
ぜひみんなで衣川 暁 選手を応援しましょう!

