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フレイル予防について 2025年6月7日・14日(土)放送分

まつばらホームクリニック『ラジオ在宅NOW』!

この番組は、保谷駅から徒歩3分の場所に位置する、まつばらホームクリニックの松原清二院長に、日頃医療の現場で感じていらっしゃることをお話頂き、皆さまにも在宅医療に対しての理解をより深めて頂ければと思います。

第1週と第3週に本放送を、その他の週は再放送をお送りします!

【6月のテーマ】
『フレイル予防について』

皆様ぜひお聴きください!!

西東京市を中心に患者さんの自宅に行き、診察をしている在宅医療専門診療所「まつばらホームクリニック」のホームページはこちら→https://m-hc.jp/

↓放送内容を文字でもお読みいただけます!

田中ヒロコ:はい、松原先生、本日もどうぞよろしくお願いします。

松原先生:よろしくお願いします。

田中ヒロコ:先生、今日はどんな話伺いますか?

松原先生:最近ですね、僕は結構食事に興味があって、自分が今年の1月に卓球をやって、その後ですね、だいたい僕はフォアハンドって言って、前から振りかぶって右足で踏み込んで打つのが好きなんですけど、終わった後、右のかかとがやたら痛くて足を引きずって歩くことが多くなったんですね。その時、体重が極めて重かったんですよ。肥満ですね。このままだと、スポーツも楽しめないなと思って。あとはですね、ぎっくり腰もなってまあ一番ひどい時じゃないんですけど痩せるのを人生本気で考えたんですね。

田中ヒロコ:でも先生そんなにあれですよね?

松原先生:今だいぶ落ちました。

田中ヒロコ:こないだの収録よりかだいぶお痩せにはなってます。

松原先生:9キロ落としました。

田中ヒロコ:9キロですか?すごい。

松原先生:一応落とし方は基本的に標準体重ってあるんですよ。標準体重っていうのは何かっていうと身長の2乗×22。例えば僕の場合175センチでそれを1.75メートルに換算すると1.75×1.75×22とすると標準体重が算出されて、だいたい67から68キロなんですよ。

田中ヒロコ:男性ですね。

松原先生:日本肥満学会が出している摂取カロリーというのがそれに25をかけるような形でやってみたらどうだっていわれてて、そうすると概算すると約1800キロカロリーですね。もうちょっときついかな。1600ぐらいってなんですけどあんまりきつくやると続かないので、1日1800キロカロリーで制限してやってみたんです。

田中ヒロコ:なかなかでも大変ですよね?外食とかしちゃうと。

松原先生:だから一食600キロカロリーで、僕はめちゃくちゃラーメン好きなんですよ。

田中ヒロコ:ラーメン美味しいですよね。

松原先生:保谷駅の駅ビルに入っているラーメン屋があって、そこが季節もので結構美味しそうなのを出すんですよ。例えば、担々麺。だいたい見て、カロリーが分かってくるんですよ。そうすると、そこのお店に行って、「麺少なめでお願いします」と言うわけですよ。でもやっぱり、麺が多いんですよね。自分の中で。そうすると、麺は8割にして、上にのっかっている担々麺だと、そぼろとかをくまなく食べて、つゆは飲まないで残り麺残しながら涙ながらに去っていくわけなんですけど。でもその味は妥協しないで量は減らしたんですよ。そしたら体重が自然にぐんぐん下がってきた。

田中ヒロコ:すごい努力をされてる。担々麺の例えで、麺ってお金払うんだったらどうせ大盛りとか汁でご飯みたいな感じをすごく我慢されているのが伝わりますよね。

松原先生:ちょうどダイエットしている頃に、今もしているんですけどうちのスタッフにその話をラーメン屋に行く前にしたら先生、「麺、極小でお願いします」って言ってみたらどうですかって。

田中ヒロコ:極小?

松原先生:さすがにラーメン屋に行った時に言えないですよね。極小って(笑)

田中ヒロコ:極小ってあるんですかね?

松原先生:いや、知らないですけど。言えないですよね。あと、すごい身体の大きい僕の体格で何ぶってんだよとか思われんのも嫌だったんで(笑)少なめって言ったんですけど、それでも多かったんで、自分で我慢して減らしました。あと、この前登山したんですけど、その時にタイツを借りようと思って、お腹周り測るじゃないですか。91センチあるんですよ。

田中ヒロコ:男性の91っていうのは・・・

松原先生:そういうこと。つまりメタボリックシンドロームの基準は85センチとかあったりするんですけど。よくこの基準考えられてるよなと思って。俺まだまだだなと思って、体重はもうちょっと落とさないといけないな。2つの指標でまだあなたNGですよっていうふうに言われるとね。

田中ヒロコ:私もちょっと胸が痛くなってきました(笑)

松原先生:ひるがえって自分の仕事で、ご年配の人はどうなの?っていう話なんですけど、ご年配の人は同じ基準で持っていっていいの?っていう話になるんですけど。

田中ヒロコ:やせちゃダメな感じもしますけれども。

松原先生:いやそうなんですよ。基本的に痩せてしまうと、いわゆる「フレイル」っていう状態になる。フレイルっていうのは何かっていうと、いわゆる人の手を借りて生活をする介護に至る一歩手前の状態を指します。一歩手前の状態の場合は、適切な介入ができればそういった要介護に至るということが防げるというふうに言われています。一応介入の仕方っていうのは、例えば食事とか運動とか、そういったものが中心にあげられます。さて、フレイルの質問項目というのは、実は15個ぐらいあるんですけど、ひろこさんってどんな感じなのかな?

田中ヒロコ:私ですか?

松原先生:ちょっと聞いてみちゃおうかなと思います。

田中ヒロコ:あんまり自信はないです。

松原先生:あなたの現在の健康状態はいかがですか?

田中ヒロコ:あまり良くないと思います。

松原先生:毎日の生活に満足していますか?

田中ヒロコ:なんかこれすごいドキッとしちゃいますね。

松原先生:まあ結構難しいですけどね。

田中ヒロコ:毎日の生活にはそんなに満足してないです。

松原先生:ちょっと書き方がね・・・・満足か不満の二択だけだと難しいよね。

田中ヒロコ:やや満足。

松原先生:やや満足ね。食事は1日3食食べてますか?

田中ヒロコ:3食食べてないです。

松原先生:そうすると半年前に比べて硬いものが食べにくくなりましたか?

田中ヒロコ:半年前からですね?いいえ。

松原先生:お茶や汁物等でむせることがありますか?

田中ヒロコ:はい。

松原先生:6ヶ月間で体重が2~3キロ以上落ちましたか?

田中ヒロコ:いいえ。

松原先生:以前に比べて歩く速度が遅くなってきたと思いますか?

田中ヒロコ:はい。

松原先生:この1年間に転んだことがありますか?

田中ヒロコ:この1年間はないです。

松原先生:ウォーキング等今日は週に1回以上してますか?

田中ヒロコ:はい。

松原先生:周りの人からいつも同じことを聞くなどの物忘れがあると言われていますか?

田中ヒロコ:いいえ。

松原先生:今日は何月何日か分からない時がありますか?

田中ヒロコ:いいえ。

松原先生:あなたはタバコを吸いますか?

田中ヒロコ:はい。

松原先生:週に1回以上外出していますか?

田中ヒロコ:外出してます。

松原先生:普段から家族や友人と付き合いがありますか?

田中ヒロコ:はい。

松原先生:体調が悪時、身近に相談できる人がいますか?

田中ヒロコ:はい、松原先生がいます。

松原先生:どうも(笑)一応自分の状態を確認するということなんですけど、まずあなたが現在の健康状態いかがですか?これは健康状態そのものですよね。毎日の生活にも心の健康は比較的減るしということですね。食習慣は若干もともと3食じゃないんですね。

田中ヒロコ:もともと3食なんですけど、最近は家族の料理を作っていると自分の昼食を忘れているこれが結構多い。

松原先生:お母さんあるあるですね。

田中ヒロコ:そうですね。

松原先生:あとはですね、口腔機能ですねこの飲み込みが落ちているかもしれないということですよね。あとは運動機能ですけども歩くのが遅くなってきたっていうのは股関節が硬くなってきたり、あとは筋肉量が減ってきたりするということで、フレイルの兆候にはなるかなぁというふうに思います。あとは喫煙に関しては、動脈硬化っていったところとか肺の問題とかにも出てくるかなと思います。総合的に見るとそんなに変じゃないかなと思いますけどね。

田中ヒロコ:そうなんですね。半々って感じですね。

松原先生:ただ、歩く速度が遅くなってきたっていうのはちょっと気をつけたほうがいいかも。心臓疾患の場合ですね、歩く速度が早いっていうのは重要な場合で、早いケースの場合は比較的生命予後もいいというふうに言われています。

田中ヒロコ:歩き始めがすごく億劫なんですよ。歩き始めてくとスタスタ行くんですけど、歩き始めに歩きたくないなと思いつつ、万歩計つけて歩いてます。

松原先生:万歩計1日何歩ぐらいです?

田中ヒロコ:今日は7000・・・

松原先生:結構すごいですよ。

田中ヒロコ:本当ですか?1万歩目指してるんですけど・・・

松原先生:真面目にやろうとすると結構大変ですからね。若い人、8000歩とか色々データあるけど僕は日頃からそこまで歩かないから感想的にはすごいなと。

田中ヒロコ:本当ですか?先生も仕事柄、歩いて患者さんのとこに行くわけに行かないですよね。

松原先生:一時期、ぎっくり腰になる前はマンションの階段をすごい好んでたんですよ。

田中ヒロコ:何階まで上がるんですか?

松原先生:最高何階かな?8階、9階、10階くらいまで上がってたかな。

田中ヒロコ:それはすごいですね。

松原先生:患者さんの一覧を見るじゃないですか。マンションの人がいると、しかも高層階の人を見ると「よしっ」って思うんで(笑)ある程度慣れてくると、エレベーターに乗って来るスタッフより早く着いちゃうんですよ。

田中ヒロコ:本当ですか!

松原先生:だけどちょっと患者さんちのそばの踊り場でマスクを外して、呼吸を整えるんですよね。そんな感じで僕も努力をしてましたが、最近はかかと痛くなったので、無理をするのはやめて、たまにハイキングとかやってます。