1/25(土)J:COMコール田無にて
「エンタメでエンパワー~”わたしらしく”は私が決める~」と題して、
今、注目の脚本家、吉田恵里香さんを招いて、エンタメの世界で女性が自分らしい人生を自ら選び歩んでいくことの大切さを中心に、およそ1時間のお話しをお聞きしました。
この講演は、西東京市男女平等推進センターパリテが主催する「パリテまつり」のメインイベントとして開催されました。
会場は満席。若い世代も多く、注目を集めた講演会となりました。
進行役はパリテまつり副実行委員長、レインボーコミュニティ西東京代表の星竜也氏がつとめました。
吉田さんは言葉を一つ一つ丁寧に選びながら、「世に流されず、自ら考えて選び取ることの大切さと意義」をしっかりと伝え、会場に集まったみなさんは、一心に聞き入っていました。
※講演中の写真は撮影禁止でした
参加者の感想をお聞きしました!
お隣、東久留米市から来場の女性で、「虎に翼」そして吉田さんの大ファンとのことでした。
吉田さんが作品を通じて伝えたいこと、想い
・「自分にとっての幸せとは何か」自ら選びとり、価値観を大切にする。
・「時代だから」と言って、それを言い訳にせず、どの時代でも方法を見出して選び取って来た先人がいたおかげで、今につながっている。流されない。
・どんどん時代は変わるので、誰かをモデルケースにはしない。あてはめない。
・お互いの価値観は違っていて、互いの「正義」がぶつかる。
・時には相手の軸で考えてみたり、ちゃんとぶつかって考えてみる。
・「どちら側もいいよね」という中立や、意見を言わない人は負の流れを強めてしまう。はっきりと言うことは大切。
・違和感を心の中に収めるのではなく、世に抗うことをエンタメというほどよい距離感で、言葉を通じて発信していく。 それを受けた人が鼓舞されるようなものでありたいし、世に注意を促したり、様々なことを作品に落とし込んで行きたい。
・人の話は、言っていることの12%くらいしか伝わらないものなので、口をすっぱくして言い続け、伝えつづけたい。
・自分と違う考えの人と対話ができればいいが、SNSなどでは言葉で刺し合うようなことが多く、言葉の選び方によっては相手に響かないことが多い。
・なので、枝葉でものを言わず、なるべく幹の部分で話すとよい。
・心身ともに弱っている時は、ダメージを受けやすいので、その時々で、自分に出来ること、無理のない中で心身のバランスをみながら向かい合ってみる。正解はない。
・相手の何気ない「正義」からの小さな言葉も積もり積もって行くと大きな逆風になって心が折れてしまうことにもなる。
脚本家としての楽しみやこれからの展望
・学生時代に今も所属している事務所で働き始めたことがきっかけで脚本家になった
・脚本家は作品制作の中で一番初めにおわってしまうが、そこからポジティブな役者やスタッフの手によって盛り上がって行くのが楽しい。
・作品に対する批判は期待の裏返しととらえる。
・今後描きたいことの一つには、パワーのある女医や弁護士のようなスーパー女史とは違う、市井のありきたりなところに焦点をあてたテーマのものも挑戦したい。