2024年12月13日 第16回武蔵野大学「社会福祉専門ゼミナール」の講義があり、
西東京市のタクシー会社、三幸自動車㈱が特別講義を行いました。
参加したのは、武蔵大学人間科学部社会福祉学科の3つのゼミに所属する学生で、
前半は三幸自動車の代表取締役町田栄一郎社長による座学。
後半は実際に車いすや体が不自由な方の移動に対応できる車両を使っての実習体験が行われました。
三幸自動車町田社長による講義
高齢化社会の中、西東京市も穏やかに高齢化が進んでいます。
三幸自動車は地域に密着しながらその需要に応えるべく活動を続け、
移動支援の実証実験に参加したり、地域メディアや地域イベントとのコラボを積極的に行って来ている
福祉車両の導入も早期から行い、移動にハードルがある方々への支援事業を行っています。
青空学習「福祉車両の乗車体験、車いす体験」
3種類の福祉車両をキャンパスに持ち込んで、実際に車いすで乗車したり、介助を経験。
思ったより、怖い思いをしたり、どうしたら、丁寧な動きができるかを体験しました。
横乗り車椅子型(ジャパンタクシー)乗り降り体験
後ろ乗り車椅子型(Sienta)乗り降り体験
助手席回転シート型(Esquire)乗り降り体験
車いすでの移動のコツ:必ず声掛けをしてから動かす
介助者の心得:上から見下ろす目線にならないような気配りが必要
対応も。
実際に体験した学生さんの声をお聞きください。
熊田博喜教授のお話し
今回の講義のねらいとその手ごたえについてお話し頂きました。
三幸自動車 町田社長のお話し
地域の大学などとのコラボをする意義や今回の手ごたえについてお話し頂きました。
3種類の福祉車両の使い分けや、利用料金についてのお話し頂きました。
「人には人それぞれの時間がある」「信頼を築くには小さな約束の積み重ねが何より」
最後に、町田社長から、福祉の現場での心得として、
人には、人それぞれの時間軸があって、それを尊重して行くことが大切というお話を頂きました。
回転いすもゆっくり動く。
ケガをしたり、高齢になれば、歩くことや移動の時間もゆっくりとなる。
自分とは違うそのテンポに敬意を表して合わせて動くことが大切。
また、社会に出ると、評価の基準がお金になりがちとなるが、
社会で仕事をして行く上で大切なのは、人との信頼を築くこと。
それには、小さな約束でも必ず守って、一つ一つを築き上げて行くことが大切。
のまとめを町田社長から
地域の方からの感想
講義を見守っていた地域の方らからは、こういった福祉に関する経験をしている学生さんが将来どのような活躍をしていくのか、とても楽しみにしているというお話でした。