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【FC東京スピリットサタデー】コンサドーレ札幌戦の写真多数掲載 12/2 放送後記 #fctokyo #842fm

久々の試合写真ブログ更新、今年最後になります。

思うようにいかなかった今年のFC東京(ほぼ毎年、というのは置いて)ですが、せめて良いゲーム、良い結果でホーム最終戦は終えたいというコンサドーレ札幌戦。

前半、ややオープンな展開でどちらにもチャンスはありましたが、概ね主導権と決定的チャンスを掴んでいたのはFC東京。
こうもバシバシとキラーパスや得点チャンスが複数訪れるのも久々な気がします。

まずは原川選手。

中盤から勢いよくペナルティエリアまで走り込み、ディエゴ選手からのスルーパスを受けてシュート。
コースに入っていたと思いますが相手GKのファインセーブもあって惜しくもノーゴール。

続いて木本選手。

自陣からの長いスルーパスが見事に抜けて仲川選手が1対1。これは残念ながら枠の外。

この日の渡邊選手は選手間に巧みに、絶え間なく顔を出してゲームメーク。アダイウトン選手やディエゴ選手のチャンスを生み出していました。

そうした中でようやくのゴールは41分。
相手クリアを高い位置で拾って、アダイウトン選手を経由しディエゴ選手お得意の巻き込むシュートがゴール。自身リーグキャリアハイとなる15点目となります。

手前、ディエゴ選手。

もっと奪える機会はありましたが最低限の1ゴールは取れましたので、後半をしっかり戦えていれば晴れてホーム最終戦挨拶を行えていたことでしょう。

経験ゆえなのか、ベースとすべきサッカーがはっきりしているからか、札幌のミシャ監督の修正力が発揮され選手達にもしっかり体現されてしまいました。

1失点目は、原川選手が決めきれなかったシーンと同じような形をあっさり通されきっちり決められ、2失点目は木本選手が潰しに上がった所を埋められなかったわけではないが、東京ではあまり見られないゴール前ピンポイントな斜めパスに飛び込まれました。

そこから約20分間ほど、単調になってしまった攻撃や、適切だったのか訝しく思ってしまう選手交代、流れを取り戻せません。

トップ下に入った東選手、ボランチ投入という選択肢も。

試合の中で立て直したり立ち返ったり、強いチームはそういう物を持っているのでしょうか。
パッションや経験で引っ張る選手は思い浮かびますが、内容的な部分で修正・指示を効果的にできる(している)選手はいるのでしょうか。(鈴木啓太氏Youtubeでの李忠成氏インタビューを見てそう思ってしまった)

終盤に追いつくべくラッシュが掛けられた時間がありました。
そのシーンで大きなチャンスを作ったのは遅い途中投入となった熊田選手と仲川選手。

最初のフリックは不発で自分の前にこぼれたのはラッキーとは言えど、持ち直して柔軟かつテクニカルに細かく持ち運んだ熊田選手。そしてシュートは防がれてしまったがボールが出てくる所を察知している仲川選手。惜しいコンビネーションでした。

結局、最後にミス絡みもあって追加点を食らい1-3の敗戦。

労いの拍手とブーイングが入り混じる妙な光景のホーム最終戦セレモニー。
一応、森重選手とクラモフスキー監督が話している最中にはけたたましいブーイングは無く、醜さすら感じてしまった先日の新エンブレム発表時の川岸社長挨拶で起きたブーイング再発にはならなかったのは良かったです。

まだ最終戦は残っていますが、来季の東京はどのようにどこに向かうでしょう。
変わろうとしてないわけではないでしょう。
東京という土地に、強くなれる要素がある国内サッカートップリーグのチーム。普段からサッカー興味があるわけではない層へもアピールして、色々注目される事で上がる意識もあるはず。

世界的に活躍する選手が増え、日本サッカーの注目度は決して低くはないだろう中で、首都のチームが規模や強さなど現状で良いはずがありません。
(そういう点も含め、ちょっと普遍的も否めないとはいえエンブレム改変や、対外への発信強化は私は賛成です。)
(勿論、地域密着もかかせません。主に応援してくれるのはそのこの地域の方です。)

ただ、やはり肝心のサッカーの向かう先がまた迷路な状態。アルベルサッカーも1年半で捨ててしまいました。彼の能力への疑問もあったでしょうし、支える姿勢を作らなかったからだという見方もあります。
細かいサッカー論を語る知識もないので移行はしませんが、言わばそっち方面シフトは賛成で今後も続けるべきではないでしょうか。

確かに縦に早いサッカーはFC東京ぽさはあるものの、どこか勢い任せで、それが機能しない時に連携や動きや確かなテクニックで勝つ事が出来ないままだったからそうシフトしたと理解しています。そこから遠ざかっても結局中位から脱却はしないのでしょう。

あくまでそういった事は一端。
このチームがどう広まりどう強くなりどう愛されるのか。ビッグクラブであり、様々な人がいる東京だからこそ、力強く目立つ存在であるには、クラブトップから選手一人一人に至るまで、共有する軸があって欲しいと思います。

酒匂匠
撮影:赤木真二(転載不可)