2023年8月26日ウィークエンドボイス ゲストコーナー
ゲスト: 多摩六都科学館学芸員 大平敦子さん
ゲストコーナー音源
パーソナリティ:中村麻美
制作技術:中村晋也・竹内規夫 ・榎本隼也
プロフィール
多摩六都科学館 学芸員(専門 トビムシ)
- 大学時代から、自然・ 環境・農業土木に関心を持ち 、研究活動を行っていた。土壌生物にも関心。
- 大胆な思考転換でアパレルに就職。そこでの出会いがきっかけで、多摩六都科学館にアルバイトとして入社。
- 顕微鏡の教室用の「サンプル 採取 」をきっかけに 、 土壌動物の 世界・ イボトビムシ に出会う。
今回のニュース
- 「光るトビムシに関する新発見!」 の論文を発表し、動物分類学のニュージーランド の学術誌に掲載。
- 光らないと思われていたグループから光る種を発見などいくつかの発見 の動画撮影に成功!(上原学博士[名古屋大学特任助教]、加藤巧己学士[名古屋大学 大学院生])
- ロクトの庭にいたトビムシ( アミメイボトビムシの一種)も研究に大い に関係 し ている。
トビムシとは
- トビムシは体長 1 〜 3mm ほどの節足動物で 、 腹部にある跳躍器を用いて “ぴょんぴょん”と、 とび跳ねることから「トビムシ」という名前の由来となったと言われてい る 。
- 腹部に「腹管」という管状のトビムシ特有の器官を持ち、 脚は6本ありますが昆虫とは別のグループ 系統の生きもの。
今回の論文の成果
- 300年以上前から光るトビムシがいると言われていたが、ずっと正体がわからなかった。
➡ 遂に正体を突き止めた! - 分類の整理
➡ 今まで別の種が間違ってザウテルアカイボトビムシと呼ばれていたことが判明。その種を新たにオニイボトビムシと命名。 - アミメイボトビムシ属の種が光ることを世界で初めて発見。この属は同じ属に発光種と非発光種が含まれるという稀な事例。
- 世界初、トビムシが発光する様子の動画撮影に成功。
名前が特定された種で緑色に光るという科学的証拠が得られたのは世界初。
この発見から陸上発光生物の進化の歴史がひも解かれるかもしれません。
「 未知なものは、私たちの手元・足もとに転がっています。その存在に気づくことが、科学を楽しむきっかけになると思います。皆さんも、自分の身の回りの環境を、いつもより一歩踏み込んで見てみてください。面白い発見が潜んでいるかもし皆さんも、自分の身の回りの環境を、いつもより一歩踏み込んで見てみてください。面白い発見が潜んでいるかもしれません。」
(HP「ロクトリポートより)
詳しい研究・論文内容
今回の詳しい研究・論文内容に関しては以下のリンクからご覧ください!