今週は京都サンガ戦を振り返り、選手インタビューは渡邊、東、白井、ジャジャの4選手をお送りしました。
90分を通して概ね試合の主導権を握り、後半やや押された時間帯も集中を切らさず完封。スッキリした一戦でした。
まずはこの人、今期再三のチャンスに絡み決定機を迎えるも、あと数センチ、ポスト直撃がもう少し内側なら…と4月以降謎にゴールに嫌われてきた渡邊選手。
ゴールど真ん前に詰めた今回はきっちり決めましたが、瞬時に足を出すには若干高めだったので焦れば上にフカしかねないあのシーンで‘当てるだけ’の冷静さを見せました。その祝福のカット。
そして次の祝福のカット、東選手リーグ戦でのゴールはなんと4シーズンぶり。
この日は前節負傷交代して欠場も予測されたディエゴ選手の負担を請け負うが如く前線からのチェイスが激しく、先制の場面もクロスに対しニアに位置取った事によるアシストもナイスプレー。トップ下でもボランチでもミドルシュートは必須なので、ぜひ今後もシュート練習を重ねて頂き得点を奪って欲しいと思います。
この2カットでわかるのは、いの一番に歩み寄って熱く祝うのが松木選手。
プレー面でも縦横無尽であり、若くしてチームの中心にいる選手です。
試合の主導権を握れたのは前線で競り勝ち続け、起点となるプレーができたディエゴ選手の貢献は大きかった。
前節の退き方から数試合の欠場も覚悟しましたが、今年は欠かせない活躍を見せています。
次節、次々節はまたレベルが1つ違うセンターバックとの対戦なので単独ではこうはいかないはず。メンバーとの距離感の継続が重要でしょう。
短い時間でしたが怪我から復帰の仲川選手。
アダイウトン選手のループシュートにつながるカウンターでの動きはさすが、スピードと視野、選択肢に目を見張ります。
目を見張ると言えば、謎めいた新加入でしたがこの2試合でただならぬスピードとテクニックを見せているジャジャ・シルバ選手。
不意のミドルはGKに阻まれたもののおそらくコースは外しておらず、もう一つ阻まれジャンピングボレーも本来なら枠内に収めるのも簡単ではないはずですが冷静にコースへ流そうとしていました。
守備でも無理目に突っかけるよりディレイの意識も伺え、今後面白い存在となりそうです。
試合後の1枚。ユース出身でチームメートだった原大智選手と握手をかわす森重選手。
空中戦というイメージはさほど強くないけれど、その高さと柔軟な足元の魅力は今後も注目したく、まだ若くもあるので開花して戻ってきてくれると嬉しい。
殊勲の2人を改めてと、控えから復帰となったスウォビィク選手。野澤選手で完封が続き、GKポジション争いも面白くなりました。
次節対戦相手はレベルがグンと上がります。先日の鹿島戦を教訓に走り・当たり負けない攻防が求められます。
酒匂匠
撮影:赤木真二(転載不可)