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3/19 FC東京スピリットサタデー放送後記#842fm #fctokyo

試合延期もあり、ようやくのホーム開幕戦(とブログ更新)となった3/12の広島戦。

放送では森重選手の会見をお届けしました。

残念ながら現地には行けませんでしたが、ご当地グルメの青赤パークが好評だったようで羨ましい限りです。

この試合、東京守備ラインへの広島のプレッシャーは見事なものがあり、まだ完成度が高くない東京の戦術にとって厄介でした。
ここはまだまだ修正点であり、しばらくは狙われそう。

特にコンバートによりまだしっくり来ていないと見える右サイド渡邊選手に詰められた時にプレスをどう外すか、ミスを減らせるか…。
この日は前半で交代となりましたが、試合中に指示を受けている一幕。ここで注目なのは渡邊選手というより、なぜ波多野選手はそこにいる?という点。

苦しくなってロングボールを出すのは安全性として悪くないと思うものの、ディエゴ選手は決して高さでの競り合いが強いわけではないので結局相手ボールになる事が多く、チョイスとして十分ではない。
押し込まれない回避術は早めに習得したいですね。

そんな劣勢でもゴールを奪える時があるサッカーというのはいつまでも未知なものです。

後半から出場した三田選手のセットプレーに値千金のゴールを決めた森重選手の祝福されっぷり、頼れるキャプテン。
そのカットを今回のアイキャッチ画像にしました。

畳みかけるように速攻のチャンス、最後はこぼれ球を撃って針の穴を通すゴールとなったアダイウトン選手。このゴールがなければ勝ちきれませんでした。

失点の起点は、ルーズボールへの反応の遅さ、待ってしまう姿勢から生まれています。

今回は自らの遅さより相手の積極性を褒められるものではあったものの、中盤に名を連ねる安部・松木選手のプレーは目を見張る一方、そこに先発を譲っている選手が彼ら以上の瞬発性や運動量を生んでいるのかどうか。今期ほかの場面も含めその考えが少々よぎる一場面でした。

すでに欠かせない主力となっている松木選手

とはいえ、苦しみながらも勝っている事は精神上、非常に楽なはず。サポーターも暫くは耐える時期と理解してみているはずですので、試行錯誤しながらも今の方向性での向上を期待しています。

そして今週は2試合でした。延期となっていたルヴァンカップのジュビロ磐田戦。 放送では、波多野選手と渡邊選手の会見をお届けしました。
リーグでスウォビィク選手にポジションを譲っている波多野選手は、一人少なく劣勢ながら無失点で切り抜けることに貢献。
元々体格を生かしたセービングはあるので、アルベル監督の下でGKとして鉄壁と思わせる存在感や状況判断を向上できるでしょうか。

全体的な底上げは非常に重要で、大幅に入れ替わったメンバーがどう戦うのかかなり期待したのですが、残念ながら高いパフォーマンスは見られず。
やや改善が見えそうだった後半も早々に退場者が出てしまい、スコアレスドローは御の字といった所でしょう。

この試合で良い出来とは言えなかった選手として両サイドバッグも含まれると思いますが、どちらも去年、ないしこれまでを思い返せば気持ちとダイナミックさを表してくれる選手なのは知っていますので、今後しっかりと戦術にフィットして自身のコンデショションも上げてくれると楽しみにしてます。

右サイドバック鈴木選手と
左サイドバック中村選手

先日デビューし、まだ高校生ながら面白い存在となっていた荒井選手ですが、チーム戦況が良くない中で孤軍奮闘…とはこの試合はいかず。
孤立して防がれる経験は中島翔哉選手も久保建英選手も紺野和也選手も通っている道、新たなエースへ期待します。

酒匂匠
撮影:赤木真二(転載不可)